2024年度 一般社団法人 銚子青年会議所

2024年度 一般社団法人 銚子青年会議所

(一社)銚子青年会議所 概要


理事長所信

理事長所信

2024年度理事長所信 

第61代理事長 齋藤 隆広

 LOMスローガン:

『やさしさ~認め合い助け合い思いやりで綴るDiary~』

【はじめに】
 2023年に銚子青年会議所は無事60周年を迎えることができました。1964年に創設してからその時代の同志たちが地域の為に運動を重ね、青年会議所の使命の元様々な社会課題に向き合ってきました。ようやく世界的な新型コロナウイルスの大流行の影響が終焉を迎えつつありますが、未だロシア・ウクライナの戦争は終わることなく、中東や我々が住んでいるアジア圏内においても新たな争いの火種が燻っているように感じられます。 また、世界的な気候変動も各地で多大な影響を与えています。2019年には銚子市にも大型台風が直撃し、甚大な被害をもたらしたことが記憶に新しいでしょう。海水温の変動は台風などの災害だけでなく、銚子市の基幹産業である漁業にも多大な影響を与えており、2022年も記録的な不漁となりました。
 社会的な課題について、個々人ができることはそう多くは無いかもしれません。しかし、ミクロな視点での解決の積み重ねが無くして大局を変えることは出来ません。2015年に採択されたSDGs(Sustainable Development Goals:持続的な開発目標)の達成期限も2030年までとあと6 年と迫ってきています。様々な目標が設定されていますが、その17番目の目標である「パートナーシップで目標を達成しよう」は、未来へ続く社会を実現するために、単独でなく、国や企業、専門家、市民団体、個人などがお互いに協力し合うことが必要というものです。また、CSV(Creating Shared Value)経営も注目されています。CSV経営は、社会課題の解決が自社の利益につながるという考えです。青年会議所運動は得てしてボランティア活動と思われがちですが、今の時代の経営者やリーダーにとって新しい経営手法やプロジェクト創造を学ぶ経験となると確信しています。今一度青年会議所の本質である、「社会的・国家的・国際的な責任を自覚し 志を同じうする者 相集い 力を合わせ 青年としての英知と勇気と情熱をもって 明るい豊かな社会を築き上げよう」という綱領を心に刻み、運動を展開していくことが求められているのでないでしょうか。
 苦境に陥ったときは、どうしても閉塞感が生まれ、諦めの気持ちが湧いてきます。その時にいかに行動するか、そして行動したことが自身の強みになるでしょう。

【青年会議所に対しての思い・展望、スローガン「やさしさ」に込めた想い】
青年会議所の運動に初めて触れたのは、当青年会議所の事業を契機に発足した青少年育成事業のNPO 法人「サタデーすくーる銚子」のお手伝いをしたことでした。当時銚子商工会議所青年部のメンバーとしての活動で、事業の継続性について課題を感じていた中、青年会議所の事業から派生して法人を立ち上げるという取組が非常に魅力的に映りました。また、その事業も社会課題の解決を目的としたもので、今で言うソーシャルビジネスに通ずるものがあり、自身の見識を広げるものとなりました。
 2019年に入会した直後、新型コロナウイルスの影響が運動の自粛を余儀なくさせましたが、2022年から理事として参加し今まで多くの先輩方が築いてきた銚子青年会議所の底力を感じる一方、潜在する課題も多いのではないかとの思いも芽生えました。
 結成して60年が経過した銚子青年会議所ですが、その間に社会は大きく変化しました。今ではインターネットやSNSが普及し、議案の作成方法や広報の仕方なども60年前とは比べ物にならないほど変化したことでしょう。働き方についてもこの15年で社会は大きく変化をしています。私が初めて社会に出た2007年頃は、自身も同僚も12時を超えて残業をし、それが美学のような風潮がありました。今現在では残業をなるべくしないように知恵を出したりシステムを構築したりして、効率よく働けるようになりました。働く時間が少なくなったからといって社会全体の成長が阻害されたでしょうか?そういったことは無いように思います。また、女性の活躍推進として、様々な制度も整備されました。男女共に育休取得率の増加や、コロナも相まってテレワークの普及が進みましたが、それらが女性活躍推進の一助ともいえるでしょう。
 さて、青年会議所運動について顧みると、60年続いてきた古き良き教えや長年築いてきて洗練されたルール等、素晴らしい点が多くあります。入会して理事になり、先輩方の議案作成やプレゼンテーションを見ていると、自社企業にも生かせる点が多々ありました。また、意識の醸成という観点で考えると、事業を計画する段階で時代背景や事業の意義・目的の考察をしたり、正しいKPI設定(Key Performance Indicator:「重要業績評価指標」)を行うことが大切と教わったり、論理的な思考を育て、PDCAサイクルの大切さを知る良い経験となりました。一方、事業の目的を達成するためには資料作りや各種協力団体への協力依頼、理事への事前相談等、労力は多大なものです。どの団体でも同じですが、このような活動をする際、何かを「犠牲」にして目的を達成することが多いように感じます。それは仕事だったり、家庭だったり、お金だったり、健康だったり…青年会議所運動を楽しく、周囲からの理解を得ながら行うためには、何も犠牲にしない「優しい」運営が必要だと感じます。皆さん自社の経営では業務効率化や働き方の改善が出来ていると思いますし、出来てないとしてもそれに向かって日々邁進していると思います。青年会議所運動でそれが出来ない訳はありません。世の中のしくみに合った運動を展開することで、社会とのギャップが埋まり、より青年会議所の魅力を伝えることが出来ます。スローガン「やさしさ~認め合い助け合い思いやりで綴るDiary~」に込めた想いは、お互い一人一人が、どのような環境にも、どのような人にも優しく対応できることを目指すということです。人数は少なくとも、同じ目的に対してそれぞれが「優しさ」を持って運動すれば必ず良い事業ができ、環境からも「優しさ」を享受できます。「優しさ」は甘さではありません。時に厳しく対応することや、弱さを受け入れることも、「優しさ」であるといえるでしょう。一人一人が他者のことを考えて協力すれば、それぞれの悲しみ、苦しみは軽減され、大きな目的も達成できます。
 また、やさしさには「易しさ」という漢字をあてはめることもできます。これはデジタル化が進む今日において、技術的な改善や無駄なものを排除し事業のし易さを求めようという考えです。目の前に与えられた方法が100%正しいと思い込むのは今後の発展の足かせになる可能性もあります。全てをドラスティックに変える必要はありません。良きものは残し、改善できるものは改善し、不易流行の考えで歩を進め、1年間のDairyを埋めてていきましょう。

【子供たち、銚子市の未来へ】
 銚子市の少子化問題は言わずもがな現在進行形で続いており、各地方都市がこの問題について頭を悩ませています。本年はこの社会問題の解決の一端になることを目的として、青少年育成イベントを重点的に取り組んでいきます。青少年の中でも幅広い年代を対象に事業を行うことで、青少年の銚子に対しての愛郷心を育て、銚子に生まれ育ってよかった、と感じられる銚子プライドを育んでいきます。その銚子プライドが地元銚子への貢献になるとともに、この事業を通して銚子青年会議所の運動を世間にアピールし、魅力を高めていきたいと考えています。

【他団体、OBとの交流、共助すること】
 コロナ禍が明け、2023年は地域団体の活動が堰を切ったように溢れました。銚子市内でも花火大会が数年ぶりに復活し、各地でもお祭りや、イベントが毎週のように開催されました。これは、銚子市民、団体のエネルギッシュな内なる炎がコロナ禍でも燃え続けていたからでしょう。2023年度はそれぞれの団体が想いを爆発させたことで、銚子市民へ活力を与えました。2024年度は果たしてまだ「コロナ禍後」の1 年でしょうか。1956年、日本政府は経済白書で「もはや戦後ではない」と宣言しました。今年度は「もはやコロナ後ではない」という心構えで取り組んで行きたいと思います。近年は銚子商工会議所青年部とも懇親を深め、お互いの事業で助け合い、運動をしてまいりました。60周年記念事業ではOBの先輩方からの意見聴取や協力により、事業の質を高めました。この流れを断ち切らず、それぞれの団体同士リスペクトしあえるような運動を行っていきたいと思います。

【おわりに】
 創立60周年を迎えましたが、銚子青年会議所は会員減少によりピンチの真っただ中にいます。今こそメンバー一人一人が青年会議所の未来を考え、知恵を出し合って運動していくことが必要です。周年事業を乗り越え、まさに今一体感が産まれチャンスが広がっているとも思います。いつでも青年会議所は七転八起の精神で苦難を乗り越えてきました。衝動的に夢や希望を語りながら、時には現実主義的に仕組みを変えていくことで我々のミッションであるto create positive change「より良い変化をもたらす」、ことができると思います。痛みを伴うこともありますが、変わることを恐れていては状況を変えることはできません。Make JC and Choshi Great Again!「かっこよく、楽しく、スマートに」そして「やさしさ」を持って運動していきましょう!

―基本理念

●やさしさで世界を変える、認め合い助け合い思いやりで綴るDiary


基本方針

  • 青少年育成や銚子市への愛郷心を高める運動

  • 資料作成や事業運営の効率化

  • 各団体・OBとの交流

  • 新規会員10名以上の拡大

事業計画

    • 青少年の成長に繋がる事業の開催
    • 銚子青年会議所のイメージアップに繋がるイベント事業の開催
    • 諸先輩方・地域団体との交流事業の開催
    • 組織力向上のための会員内での交流事業の開催
    • 市内各団体が行う事業への協力


(一社)銚子青年会議所 2024年度

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銚子商工会館内3C

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